(C) 慶應義塾大学 SFC研究所 ファブ地球社会コンソーシアム


当コンソーシアムは、デジタルファブリケーション技術が浸透する社会における、働き方の変化、ライフスタイルの変化、価値観の変化を捉え、文化と産業の新しいかたちを検討する集まりです。特に「ファブシティズンデザインワーキンググループ」では、デジタルファブリケーション技術のうち、特に発展が著しい、3Dプリンタ、3Dサービス関連事業者のコンソーシアム参加を募集しています。本ポータルサイトは、3Dプリンタにまつわるさまざまな情報をコンソーシアム会員から集約し、整理して一般に発信することで、3D文化と産業の発展を促進する目的で構築されました。

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映像提供:慶應義塾大学 湘南藤沢メディアセンター​

審査結果

10/22に応募を締め切り、個人部門17作品、チーム部門13作品、計30作品のエントリーを受け付けました。

ご応募ありがとうございました。締切後、ファブ3Dコンテスト審査委員会により審査を行い、

最優秀賞1点、優秀賞各カテゴリー1点、特別賞を選出いたしました。以下に審査結果を掲載いたします。

最優秀賞

1作品

希望のMYフック.png

希望のMYフック 

鳳凰高校・南さつま市・米盛病院の取り組み

鹿児島県 希望が丘学園鳳凰高等学校

鳳凰高校FABチーム

栗野寛寿さん、吉田萌々花さん、横井大樹さん

堀川卯楽良さん、吉満佑晟さん、森本くるみさん

川路航平さん、冨岡譲二さん、中村太悟さん

講 評

 人命救助というシリアスな領域における問題点に着眼し、一つの解決策を提示したことは社会の課題解決の観点から大変有意義と考える。製作過程のなかで引張試験や専門家の助言に対して改善と検証を行うことで、モノづくりのプロセスが実社会への適用へ一歩進んでおり、その実用性と完成度においては、今回エントリーのあった作品のなかでも群を抜いていた。

 加えて、製作にあたっては同じ地域の高校の学生と教員、救急救命士、そして病院の関係者などが主体的にそれぞれのスキルを持ち寄り作品の完成度を多角的に向上している点も評価のポイントとなった。

 また、講習の必要性を訴えることで市民への意識付けにも寄与している点は特筆すべきであり、デジタルファブリケーションの可能性と限界を同時に照射した、今後のファブ社会を見通すうえで大変示唆的な作品と思われる。

優秀賞

各カテゴリー1作品ずつ (計2作品)

E.corner

豊田工業高等専門学校 1年
中山 成史さん

講 評

 自然災害に対する不安や恐怖といった曖昧模糊な感情からスタートしつつ、シンプルなアイディアとデザインにたどり着いた直感力は特筆に値する。
 また、製作のプロセスにおいては、ごみを最小限におさえる、あるいはムダを省くなどSDGs的な観点を随所に感じた。
 シンプルさと応用性が高いことにより、この作品が「自分も作りたい、作れる」という想いや熱意をより多くの人々に拡散し、社会的な課題解決を促す力につながることが期待できる点も、今後、より多くの人びとが主体的に地域の課題解決に参画し、より良い社会を作っていくためのきっかけとなることが期待され、高評価の要因となった。

プラスチックカップのおうち 

福岡雙葉高等学校 TeamK
瀧本 華蓮さん(2年)、山嵜 一花さん(2年)、

高畑 里梨花さん(1年)、須田 莉子さん(1年)

講 評

 課題設定時にSDGsの観点を活用してチームのゴールを共有している点が評価できるほか、試作過程においてチーム内や周りの人たちからの気づきをゴールと照らし合わせながら積極的に取り込み、改善を繰り返している様子はFab Citizenの一つの在り方を示していると考えられるだろう。
 また、ユーザーの使い易さ・楽しさの演出・地域への親和性など独自性を謳える完成度までチームで粘り強く取り組んでおり、ドキュメントからはそのプロセスを通してチームのメンバー一人ひとりが楽しみながらも成長していることがうかがえた。

特別賞

カマピクト.png

鎌倉観光をもっと楽しく!「カマピクト」 

鎌倉学園高等学校 1年
滑川 寛 さん

講 評

 デザイン思考を取り入れ制作過程で常に本質的なユーザー価値に向かって探究している。特に、鎌倉市を訪れる外国人観光客が抱える問題を発見するため、自ら実際にガイドを行いターゲットユーザーの観察を行っている点は高く評価できる。
 ニーズを明確化したあとのアイディエーションやプロトタイピングのプロセスも丁寧にドキュメンテーションされており、思考の軌跡が明確に記されていることは、今後ほかの地域で同様の課題に取り組みたいと思った際に参考になるだろう。
 また、製作過程のなかでユニバーサルデザインの着想からユーザーを視覚障害をもつ人たちへ拡張し、点字を見た目まで拘って作りあげている点は高い完成度と独創性を生み出している。

Interview at FUKUOKA city 

TEAM TECH PARK

TECH PARK所属 / 福岡県福岡市 小学4年生 Tさん
TECH PARKクリエイター 渡部あゆみさん

講 評

 地域の課題発見の過程とゲーミフィケーションを掛け合わせた点はほかのエントリーにはなかった要素であり、非常に高く評価できる。
 ボードゲームのシナリオを課題と解決方法をセットで考える必要があるため、「作る」と「使う」を繰り返していくうちに自然に楽しく学びにつながる仕様になっており、このプロセスをまちづくりのフレームワークとして捉え、他の地域へ展開する可能性も十分に考えられる。
 SDGsや社会の課題解決をもっと身近に感じるきっかけとして、生活者の当事者意識を醸成する「コトづくり」は、今後の社会を考えるうえで大変有用と考える。

全体講評

 4年目を迎えたファブ3Dコンテストでは、応募カテゴリを再検討し、「ファブのあるまちづくり(SDGsや地域の課題解決と、新技術の可能性とを結び付けて、ファブによってまちの未来をより良くするモノ・コトづくり)」としました。また、部門構成も再編成し、個人部門・チーム部門ともに、小中高生に中心になって活躍してもらえるようなコンテストにしました。

 3Dプリンタやデジタルファブリケーションといった道具は、アイディアをカタチにすることを加速しますが、だからこそ、「何をつくるのか」「なぜそれをつくるのか」といった概念設計を多角的に行うことが、より大切になってきています。
 また、アイディアを1度カタチにしただけで満足するのではなく、カタチにしたものを他人に見せたり、実験したり、評価したりしながら問題点を発見し、改良に改良を重ねてアップデートしていく姿勢も大切です。

 このどちらも、「一人」ではなく、さまざまな「仲間」と取り組むことで、力が生まれ、発見(自分の知らなかった視点の獲得)も広がります。最初は仲間がいなくても、ものづくりを通して「仲間(人とのかかわり)」を増やしていくこともできるでしょう(「もの」には、人と人とをつなげる力があります)。

 背景や年齢の異なるいろいろな人々と協働しながらプロジェクトを進めていく際に、一緒になって取り組めるテーマが「SDGsや地域の課題解決」であると考えたため、コンテスト全体のテーマとして掲げることにしたのでした。
 今年のコンテストではこの意図をよく理解し、良く考え、良くつくり、そしてそれを通じてさまざまな人との出会いが描かれていたと思います。Fabbleの記録が、単に「ものづくりの記録」だけでなく、「活動全体」の記録になっていたことにしっかりとそれが表れていました。

 今後、さらに先にある課題として、「自分のまちを本当に良くとらえるためには、他のまちをたくさん知らなければいけない」ということが浮かび上がってきていると感じています。
現代、人の移動が加速し、「地域」の概念も広がってきていて、自分の住む町だけでなく、いろいろな「場所」と「場所」を結びつけていくことも、いまでは可能になってきています。
 離れた場所にあったモノ・ゴトを結びつけることで、解決できる課題もあるはずです。来年のコンテストについてはまだ未定ですが、「SDGsや地域の課題解決」に向けて、いま「全力で」何が可能か、ということを、大人も含めて取り組めるような場をつくっていくことが、未来を明るく照らす道になっていくはずです。

田中浩也
ファブ3Dコンテスト2019 実行委員長・審査委員長
慶應義塾大学 SFC研究所 ファブ地球社会コンソーシアム 代表理事

慶應義塾大学環境情報学部教授、慶應義塾大学SFC研究所ソーシャルファブリケーションラボ代表。博士(工学)。デザインエンジニア/ソーシャルエンジニア。専門分野は、デジタルファブリケーション、3D設計/生産/製造システム、創造性の科学と文化およびその支援。モットーは「技術と社会の両面から研究すること」

慶應義塾大学 SFC 研究所ファブ地球社会コンソーシアムでは、 未来を担う才能を育成するためコンテストを開催します。過去3年間、3D プリンタなどのデジタル工作機械や IoT などの新しい技術の利活用法と、STEM*1 領域における実践的事例や才能溢れる人材を広く発掘してきましたが、今年度よりテーマを「ファブのあるまちづくり」とし、SDGs*2や地域の課題解決と、新技術の可能性とを結び付けて、ファブによってまちの未来をより良くするモノ・コトづくりのアイディアを募集します。分野や世代を超えた、一つの価値観に縛られない、多様な可能性を感じられる作品を募集します。 テクノロジーを用いて社会をつなぎ、日本全国から未来を明るく、楽しく、優しくする 作品や探究心溢れる挑戦をお待ちしています。この世に​全く今ないものを提案する、現状をより良くする、課題を解決するなど、どのようなアプローチでも構いません。

*1: 科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の教育分野の総称。芸術の(Art)が加わりSTEAMと表現されることもある。

*2 : 「SDGs(エスディージーズ)」とは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた、国際社会の共通目標です。「17の目標」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。

開催概要

 
 

応募ルール / 審査基準

テーマ : ファブのあるまちづくり

SDGsや地域の課題解決と、新技術の可能性とを結び付けて、ファブによってまちの未来をより良くするモノ・コトづくりのアイディア

応募ルール

  (1) 部門を決めてください。

       個人部門:小学生、中学生、高校生が個人で応募する場合 (大学生、社会人は応募できません)
       チーム部門:小中高生を中心としたチームで応募の場合

                      (大学生、社会人もチームメンバーとしてなら参加可)

                      ※チーム例1:高校生1名 + 大人2名  チーム例2 : 中学生3名

  (2) まちのどのような点にフォーカスしたのか、思考や制作のプロセスをFabbleに記載してしてください。 

  (3) 自治体のオープンデータ等、著作権的に問題のないデータをを利用するのは自由ですが、出典を明記ください。

  (4) まちの中での想定する利用シーンを伝える動画あることが好ましいです。

  (5) Fabbleでドキュメンテーションに、必ず半角英数字で該当のハッシュタグをつけて作成してください。

   個人部門のハッシュタグ:#fabcon2019s

       チーム部門のハッシュタグ:#fabcon2019t

審査基準

  • 提案の質

  • 技術の高さと完成度

  • 独創性

  • コストパフォーマンス

  • 提案の一貫性 / ドキュメンテーション等

審査委員

ファブ3Dコンテスト審査委員会

審査委員長:慶應義塾大学環境情報学部 田中浩也教授

審査委員:慶應義塾大学SFC研究所ファブ地球社会コンソーシアム

               FabCitizen Design ワーキンググループ企業会員

応募条件

(1) 応募作品は、3D プリンタなどのデジタル工作機械等を活用し制作した部分が含まれていること

 

(2) 作品の著作権は主催者側に譲渡する必要などはありません。審査結果の発表の際などに、応募のためにFabbleに投稿して頂いたコンテンツを利用させて頂きます。また、本コンテストは、Fabble運営チームと協力体制を取っております。応募者の個人情報も、ご連絡や発表などのためにFabbleなどから取得・利用させて頂きます。

 

(3) すでに発表された作品等でも構いませんが、 過去に受賞歴のある作品は応募不可とします。なお、制作費用はご自身でご負担、ご調達ください。主催者側ではご提供しておりません。

 

(4)応募作品の提出には、慶應義塾大学で運用している制作日誌共有システム Fabbleを用い、作品のみならず、そのつくりかた、3D/2Dデータ等、 写真、映像等の「レシピ」を公開していただきます。

※ご注意

本コンテストでは、期間内(2019年10月22日迄)に「#fabcon2019s」または「#fabcon2019t 」 のハッシュタグを応募該当ページに付けたことで、自動的にエントリーとなります。タグが付いていない作品や一般公開設定されていない作品は、審査対象にはなりません。審査は、Fabble運営チームと協力体制をとり、Fabbleのアカウント作成の際に登録いただいておりますメールアドレスにご連絡をさせていただきます。応募規約はこちら

応募から審査までの流れ

エントリー受付期間
やる事:Fabbleで応募ページを作成し、該当するハッシュタグを付ける 
※一般公開設定されていないと閲覧出来ないため対象外となります
 
過去に取り組んだ作品も対象となります - 2019年10月22日
やる事:Fabbleページを期限までに完成させる 
※ハッシュタグが付いていれば、自動的に応募作品となります
2019年10月22日(火) 23:59迄
締め切り
2019年10月下旬-11月上旬
WEBSITEにて公開され、受賞候補者にご連絡をさせていただきます
※Fabble登録時のメールアドレスにFabble運営チームよりご連絡がいきます
※返答期間内にお返事が頂けない場合は審査棄権とさせていただきます
審査 / 結果発表
2019年11月23日(土) 
慶應義塾大学SFC Open Research Forum
場所:東京ミッドタウン

ファブ3Dコンテスト2019 表彰式

~モノ・コトづくりでまちの未来をより良くするファブ市民(Fab Citizen)の創造に向けて~

表彰式

日時: 2019年11月23日(土・祝) 18:00 - 19:40

パネリスト:

 田中浩也 環境情報学部 教授

 増井尊久 丸善雄松堂株式会社 Research & Innovation本部ソリューション開発部 企画開発担当課長

 佐藤明伸 オリンパス株式会社 R&D機能 画像システム開発 ソフトウェア基盤技術 部長
会場: 東京ミッドタウン タワー4F カンファレンス room3+4

第24回 慶應義塾大学 SFC Open Research Forum 2019 2019/11/22 (金) - 23 (土/祝) セッションS-13 

https://orf.sfc.keio.ac.jp/2019/session/s-13/

副 賞

AFINIA H400+
株式会社マイクロボード・テクノロジー(AFINIA 3D)
ダヴィンチ mini w
XYZプリンティングジャパン株式会社
MothMach S3DP222
エス.ラボ株式会社
FLASHFORGE Adventurer3
APPLE TREE 株式会社/FLASHFORGE JAPAN
3Dプリンター活用技術検定試験
公式ガイドブック&受験チケット
オリジナル図書カード
一般社団法人コンピュータ教育振興協会
 

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FAQ

よくある質問とその答え

Q1. 地元のまちのまちづくりじゃないとダメですか?

A. 地元や居住する「まち」かは、特に問いません。ただし、どこの地域かは明記ください。

 

Q2. (何か特定のことを指して)これは「まちづくり」ですか?

A. 何が「まちづくり」に当たるかは応募してくださるみなさんのアイディアと判断にお任せしています。伝わりにくい

場合は、Fabbleを上手に使いこなして語り、審査員にアピールしてください。

 

Q3. 3Dプリンターを使わず、ショップボットやレーザーカッターを使って立体物を作ってもいいですか?3Dプリンターはまだ持っていないので是非入選して獲得したいんです。

A. 3D プリンタが入っていることが望ましいですが、ショップボットやレーザーカッターなどのデジタル工作機械等を

活用し制作した部分が含まれていれば審査対象となります。

 

Q4. 3DプリンターやIoTの技術の利活用法を発掘することが目的のひとつに示されています。IoTを使うけど3Dプリンターを使わない応募作品でもいいですか?

A. CADソフトなどで「設計データ」部分が含まれて、それらが作品の一部として触れられる状態にあることが審査作品の前提条件となります。IoT (Internet of Things)に関してのご提案は、応募してくださる皆さんの自由な発想に期待しています。

 

Q5. 審査基準について教えて下さい。

A.審査基準は、下記になります。

  • 提案の質

  • 技術の高さと完成度

  • 独創性

  • コストパフォーマンス

  • 全体の一貫性 / ドキュメンテーション

 

Q6. 審査員について教えて下さい。

A.ファブ3Dコンテスト審査委員会(慶應義塾大学SFC研究所ファブ地球社会コンソーシアム企業会員)により審査が行われます。審査委員長:慶應義塾大学環境情報学部 田中浩也教授)

Q7. みんなが幸せになったり、楽しく遊べるようなアイディアでもいいですか?それともネガティブな問題を扱う必要がありますか?

A.最終的に「まちの未来をより良くするモノ・コト」につながるアイデアであれば、どのような課題やテーマを扱っても大丈夫です。応募者の判断にお任せしています。

 

Q8. SDGsに関係がなくてもいいのですか?

A.最終的に「まちの未来をより良くするモノ・コト」につながるアイデアであれば、どのような課題やテーマを扱うのかは、応募者の判断にお任せしています。

Q9. 個人部門で、ほかの人に手伝いをしてもらったらだめですか?

A.チームメンバーではなく、サポートしていただいた方がいる場合は、Fabble上で記載をお願いします。

 

Q10. チームの規模に制限はありますか?

A.特に制限はありませんが、代表者を決めてエントリーしていただく必要があります。

 

Q11. ねらい通りの効果が出るかを確認・検証する方がよいですか?

A.より良い提案をする場合は、確認や検証プロセスが必要になるかと思います。最終的な判断は、応募者の判断にお任せしています。

 

Q12. 表彰式に出られなくても構わないでしょうか?

A. 表彰式は、欠席でも代理の方の出席でも構いません。ぜひ応募ください。

参考事例

国内外の事例を随時更新していきます

まなぶ

 
 
お問い合わせ

 

ファブ3Dコンテスト実行委員会 事務局

fab3dcontest@fablabkamakura.com

送信ありがとうございました